ポジションとは?FX取引における「保有中の注文」の意味を解説

FX取引では、「ポジションを持つ」「ポジションを決済する」といった言葉をよく耳にします。ポジションとは、FX取引で売買注文を行い、まだ決済されていない状態のことを指します。簡単に言うと、「取引をしている途中の状態」です。本記事では、ポジションの種類や管理のポイントについて詳しく解説します。

ポジションとは

ポジションとは、FX取引で通貨を売買した後、決済するまでの状態のことをいいます。例えば、1ドル=140円のときに「買い」でエントリーした場合、まだ売却していなければ、その取引はポジションを持っている状態になります。ポジションを決済すると、利益または損失が確定します。

ポジションを持つ → 取引を開始(エントリー)した状態

ポジションを決済する → 取引を終了(決済)し、利益または損失を確定

取引を始めたらポジションを持ち、決済したらポジションがなくなるよ

ポジションの種類

ポジションには大きく分けて**「買いポジション(ロング)」と「売りポジション(ショート)」の2種類があります。

1.買いポジション(ロング)

買いポジション(ロング)とは、安い価格で通貨を買い、高くなったら売ることで利益を得る方法です。例えば、1ドル=140円のときに買い、1ドル=145円になったときに決済すれば、5円の利益になります。

安く買って高く売るのがロングポジションだよ

2.売りポジション(ショート)

売りポジション(ショート)とは、高い価格で通貨を売り、安くなったら買い戻すことで利益を得る方法です。例えば、1ドル=145円のときに売り、1ドル=140円になったときに買い戻せば、5円の利益になります。

FXでは売りから入ることもできる!これがショートポジションだよ

ポジションの管理が重要な理由

FXでは、ポジションの管理がとても重要です。ポジションを適切に管理しないと、大きな損失につながる可能性があります。ポジションの管理が重要な理由は下記の3つです。

  1. 証拠金維持率の管理
  2. ストップロス(損切り)を設定する
  3. レバレッジに注意する

1.証拠金維持率の管理

FXでは、証拠金を担保に取引を行うため、証拠金維持率が一定以下になると「マージンコール」や「ロスカット」が発生します。ポジションを持ちすぎると、証拠金維持率が下がりやすくなるため、注意が必要です。

ポジションを持ちすぎると、証拠金が足りなくなるかも

2.ストップロス(損切り)を設定する

相場は予想通りに動かないことも多いため、損失を最小限に抑えるためのストップロス(損切り)を設定することが大切です。ストップロスを設定しておけば、指定した価格で自動的に決済され、予想外の損失を防ぐことができます。

ストップロスを設定して、損失を最小限に抑えよう

3.レバレッジに注意する

FXではレバレッジを使って少ない資金で大きな取引ができますが、ポジションを持ちすぎるとリスクも大きくなるため、適切なレバレッジ管理が重要です。

レバレッジをかけすぎると、少しの値動きで大損することもあるよ

ポジションを持つ際の注意点

ポジションを持つ際は、証拠金維持率を確認し、余裕を持った資金管理を心掛けることが重要です。また、予想外の値動きに備えて損切り(ストップロス)を設定し、適切なレバレッジでリスクを抑えることが求められます。さらに、取引数量を調整し、過度なリスクを避けることで安定した運用が可能になります。

ポジション管理がしっかりできれば、リスクを抑えて取引できるよ

まとめ

ポジションとは、FX取引で売買注文を行い、決済されるまでの状態を指します。買いポジション(ロング)は安く買って高く売る取引、売りポジション(ショート)は高く売って安く買い戻す取引です。適切なポジション管理は、証拠金維持率の確保、損切り(ストップロス)の設定、レバレッジの管理が重要になります。リスクを抑えながら安定した取引を行うために、余裕のある資金で適切なポジションを持つことが大切です。

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